2024年4月1日(月)~ 2024年4月7日(日):上映日時は<上映スケジュール>でご確認ください。
約40分
満天の星の中を鉄道列車で走っていったらどうなるだろう。
80年も前に宮沢賢治が書き留めておいた未完の作「銀河鉄道の夜」を、デジタルファインアーテイストのKAGAYAが、プラネタリウムのドームいっぱいに、幻想的な風景を広げそして展開し、見事に実現してみせた。
KAGAYAは幻想的で透明感あふれる絵画で若者を中心に圧倒的な人気を持っているが、天文知識にも優れ、彼の描く星はすべて正確である。
幼少の頃受けた感動をそのままに、何年にもわたってこの原作を忠実に読み返し調べ上げ、ほとんど手作りのような形で作り上げたという。
映画は、原作のうち銀河の中を列車で旅をする部分となっており、約40分と短いが、一度この列車に乗り込むと、いつの間にか次々と展開する天空銀河の中を自分も一緒に走っているのだという不思議な気持ちになる。そして進んで行くうちに、自然と涙の感動がこみあげてきてしまうのは、単に画面の美しさからだけではない。
音楽は、弟の作曲家加賀谷玲が担当で、透明感があり哀切のこもった旋律は、心きれいな兄弟コラボレーションとして、作品にぴったりである。
世界的にも先進的なこの全天周映画は、プラネタリウムのようなドーム館ならではのものであり、2006年の池袋サンシャイン“満天”の上映を皮切りに、順次全国各地で上映される。中国北京天文館をはじめ、海外での上映も決まり、日本発の全天周映像作品として世界的に注目されている。
小学校高学年~おとな向け
・上映をご覧になる前に「プラネタリウムを鑑賞する方へ」をご確認ください。