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おとなのためのサイエンス講座

おとなのためのサイエンス講座『光と海と生命と』

内容

※「おとなのためのサイエンス講座」お申し込みご検討のお客様へ
本イベントは開講予定で準備を進めておりますが、新型コロナウイルスへの対応に関する状況により、延期、もしくは中止となる可能性がございます。
ご参加を楽しみにされているお客様には大変申し訳ございませんが、予めご理解・ご了承のほどお願い申し上げます。



第1回-① 海藻の様々な色は何のためか?(講義) 
8月18日(水)  13:00~14:00
(第1回-②(実験)のイントロダクション講義)
藻類が持つ多様な光合成色素、海洋での光環境の違いに適応した海藻が作り上げた光利用の仕組みについて学びます。そして、生物の光適応のメカニズム、すなわち光環境の変化に適応した光の効率的利用のしくみについて理解し、第1回-②の実験のショートレポート作成の参考にします。

第1回-② 太陽光と海洋光合成:海藻類の色の多様性について実験をもとに学ぶ(実験)     
8月18日(水)  14:00~17:00 
(実験)
太陽光エネルギーの吸収に重要な光合成色素をクロマトグラフィーで分離・分析します。
・植物の葉、海藻・微細藻類(植物プランクトン)から色素を抽出します(抽出)。
・色素抽出液を高温の湯につけて濃縮します(濃縮)。
・薄層クロマトグラフィーで色素を分離します(展開)。
・生物の違いによる含有色素の違いを比較します(結果観察、写真撮影)。
・その違いの生物学的な意義について考察します(考察)。
・レポートの記述の仕方を指導します(記録・報告)。(希望者対象)
・ショートプレゼンテーション作成のための指導を行います。(希望者対象)

第2回-① 藻類の進化にみる共生と遺伝子の伝播(講義)      
8月25日(水)  13:00~14:30  
(講義と質疑応答)
海の中で起こった光合成を行う生物の進化について解説します。さらに、光合成生物の進化と地球環境の変化の相関や相互作用について考えます。最後に、講師と受講者のフリートーキングによって「何が分かっていて、なにがまだわかっていないのか?」について議論します。

第2回-② 海洋ゲノム学:植物プランクトンとウイルスの密な関係を紐解く(講義)      
8月25日(水)  14:30~17:00  
(講義)
(1)新型コロナウイルスパンデミックの今、ウイルスと生物の密な関係について生命の進化の歴史から学びます。赤潮や白潮など海での植物プランクトンの大増殖にはウイルスが密にかかわっています。その仕組みについて最新の研究成果を交えて解説します。一部、エキスポセンター内展示を活用します。
(2)本講義テーマとエキスポセンターの展示の関連性についてのガイダンスを行い、今後のさらなる学びへのレファレンスを提供します。

開催日

2021年8月18日(水)

開催時間

13:00~17:00

所要時間

4時間

対象

科学技術に関心のある大人の方 ※原則、全2回の講座の受講が可能な方

定員

5名以上(最大12名)

場所

つくばエキスポセンター クラブルーム(2F)

申し込み方法

4月7日(水)10時以降にページ下部に表示される申し込みフォームよりお申し込みください。
※8/18の申込から入っていただくと、全2回の講座申込になります。

 

参加費

2,000円/日(入館料別途)
実験材料費として初回のみ500円かかります。

講師

氏名:白岩 善博(しらいわ よしひろ)
所属:筑波大学
山形県寒河江高校、新潟大学、東京教育大学、東京大学で学び、微細藻類の光合成炭素代謝の研究で理学博士(東京大学)。ドイツ・アレキサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員、日米科学技術協力事業研究員として海外経験。新潟大学助手、助教授、筑波大学教授、特命教授、学長特別ミッション、マレーシア工科大学客員教授、マリンバイオテクノロジー学会長、中国科学院PIFIフェローを歴任し、現在、筑波大学名誉教授。筑波大学大学院共通科目や若手大学人育成イニシアティブ、三菱UFJ環境財団寄付講義等の教育・人材育成プログラムを主導。研究分野は植物代謝生理学・生化学・分子生物学。研究テーマは微細藻類の光合成炭素代謝の環境応答と制御機構、微量元素セレンの生理機能、海洋ハプト藻類によるバイオ燃料生産、北極海氷融解の生物影響など地球環境課題に関する研究、藻類による放射性セシウムの除去に関する研究など。マリンバイオテクノロジー学会賞受賞。趣味は寄席芸鑑賞。

備考

(事前のご案内)
本講座では、有機溶媒を使用します。
皮膚が弱い方やアルコール系の溶剤に過敏な方は注意が必要ですので、事前にお申し出ください。

お問い合わせ

つくばエキスポセンター 運営部 普及事業担当

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