イベントページ

おとなのためのサイエンス講座

おとなのためのサイエンス講座「生活の中の科学:デンプンの秘密を探る」

内容

第1回 デンプン研究150年の歴史と生合成・代謝のメカニズム(講義)  
7月31日(水)  10:15~11:45
ユリウス・フォン・ザックス(プロイセン・ドイツ)が植物の葉の中で進行する光合成によってデンプンが合成されるのを発見して以来150年余の時を経ています。光合成の謎の解明の歴史をたどると共にデンプンの性質や生合成・代謝のしくみについて解説します。

第2回 葉で造られるデンプンと根に貯められるデンプンの顕微鏡観察(実験)    
7月31日(水)  12:00~13:30
植物の光合成によって葉で造られているデンプン粒や根に貯蔵された状態のデンプン粒を染色し、それを顕微鏡で観察します。様々な形のデンプン粒が植物体内で造られていることを自分の目で直接確かめる実験を行います。合わせて、料理で使われる様々なデンプン食品に含まれるデンプン粒を観察します。

第3回 デンプンの消化酵素分解と酸分解の生化学実験(実験)      
8月7日(水)  10:15~11:45
1.口の中にご飯を含み十分咀嚼することで、米デンプンを唾液中の酵素で分解します。
2.試験管中で加熱した酸性溶液中でご飯を処理し、デンプンを分解します。
3.1と2で得られたそれぞれの溶液を一部取り出し、ヨード澱粉反応によりそれぞれの処理によるデンプンの分解の程度を調べます。
4.1と2の溶液を一部取り出し、薄層クロマトグラフィーにより展開し、分解産物を呈色反応により可視化して分解の程度やその違いを比較します。

第4回 デンプンの研究最前線:生活に役立つ多様な研究開発の現状(講義)      
8月7日(水)  12:00~13:30
デンプンを起点とする様々な研究、技術開発が進行しています。それらの事例を紹介し、生活とデンプンとのかかわりについて考察し、受講生の皆様の疑問・質問にお答えします。


* この講座は、4回分の講座を2日間で行います。

開催日

2024年7月31日(水)・ 8月7日(水)

開催時間

10:15~13:30

所要時間

1.5時間X2回分(計3時間・休憩15分あり)

対象

科学技術に関心のある大人の方 ※ 原則、全4回の講座の受講が可能な方。

定員

5名以上(最大12名)

場所

つくばエキスポセンター クラブルーム(2F)・第1休憩室(1F)
※ 実施場所につきましては、受講案内メールを送付する際にお知らせいたします。

申し込み方法

このページ下部に表示される申込フォームよりお申し込みください。
※ 全4回の講座申込になります。
※ 申込は6月30日(日)12:00より開始します。

参加費

2,000円/日(2回分)【入館料別途】
* 実験材料費として初回のみ500円かかります。

講師

所属:筑波大学
氏名:白岩 善博(しらいわ よしひろ)
微細藻類の光合成炭素代謝の研究で理学博士(東京大学、1979年)。ドイツ・アレキサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員、日米科学技術協力事業研究員として海外研究を経験。新潟大学助手、同助教授、筑波大学教授、マリンバイオテクノロジー学会会長等を歴任。現在、筑波大学名誉教授、国際誌Marine Biotechnology (Springer-Nature)副編集長、マリンバイオテクノロジー学会理事および三菱UFJ環境財団評議員。研究分野は植物代謝生理学・生化学・分子生物学で、微細藻類の環境応答、光合成炭素代謝の制御機構、オイル生産、生物石灰化機構等を研究。マリンバイオテクノロジー学会賞受賞。光合成研究と地球環境課題に関するアウトリーチ活動を展開中。

お問い合わせ

つくばエキスポセンター 運営部 普及事業担当

TOP